Instagram(インスタグラム)を運用するうえで重要な指標となるエンゲージメント率ですが、「そもそもエンゲージメント率とは?」「エンゲージメント率を高めるためには?」と疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。自社のアカウントを成長するうえで欠かせない指標となるため、エンゲージメント率の低下が、フォロワーが伸び悩む原因ともなります。そこで本記事では、エンゲージメント率の基礎知識や伸ばす方法について徹底解説します。重要視される理由やエンゲージメント率が低下する原因についても解説するので、ぜひ参考にしてください。■インスタグラム分析ツール「HINOME」→詳細はこちら1. Instagram(インスタグラム)のエンゲージメント率とはInstagram(インスタグラム)のエンゲージメント率とは、フォロワーやリーチ数に対してどれだけの反応があったかを示す割合になります。1-1. Instagramのエンゲージメントとは?そもそもエンゲージメントとは、ユーザーが投稿に対して行うアクションのことです。Instagramに限らず、X(旧Twitter)やFacebookなどのSNSで主に使われ、いいねや保存数、コメント、シェアなどの総数がエンゲージメント数として表示されます。エンゲージメントを和訳すると、約束や婚約という意味となり、マーケティング上では企業と顧客の結びつきを表すことが一般的です。Instagramでは、フォロワーとの親密度が重要となるため、エンゲージメント率が高いほど、質の高い投稿とみなされる傾向にあります。1-2. Instagramのエンゲージメント率の見方Instagramのエンゲージメント率ですが、アプリ内のインサイトなどを確認しても、直接表示される場所はありません。エンゲージメント数は、各投稿ごと、もしくはアカウント全体で表示されているため、この数値を用いて計算する必要があります。ただし、個人アカウントでは確認できない点には注意しましょう。エンゲージメント数を確認するためには、プロアカウントへの切り替えるが必要です。関連記事:Instagramのプロアカウントへの切り替え方法は?メリット・デメリットも解説1-3. Instagramのエンゲージメント率の計算方法Instagramのエンゲージメント率には決まった公式はなく、一般的には以下のような指標を用いて計算されます。エンゲージメント率=エンゲージメント数/リーチ数(*)※インプレッション数やフォロワー数が用いられるケースもあります分母はいずれの指標を用いても問題ありませんが、正しく分析を行うためにも、一度利用する指標を決めたら統一することが大切です。Instagram分析ツールである「HINOME」であれば、エンゲージメント率を自動で計算して表示してくれるため、効率的に分析を行いたい方は利用してみてください。HINOMEではリーチ数を用いてエンゲージメント率を算出しています。■インスタグラム分析ツール「HINOME」→詳細はこちら2. Instagramのエンゲージメント率の目安"画像引用元:RivalQ「2024 Social Media Industry Benchmark Report」"RivalQの調査によると、業界におけるエンゲージメント率は上記のようになっています。以下の表に日本語でまとめました。業界エンゲージメント率アルコール0.76%ファッション0.36%金融サービス0.45%食品・飲食0.63%健康・美容0.32%教育2.99%室内装飾0.45%観光0.70%インフルエンサー1.18%メディア0.64%非営利団体1.04%小売0.33%スポーツ1.84%テクノロジー・ソフトウェア0.59%最もエンゲージメント率が高いのが教育業界の2.99%です。ただし多くの業界は1%を切っており、1%を超えていれば比較的良い数字と言えるでしょう。ただし、エンゲージメント率はフォロワーが少ないほうが高い傾向にあるため、1%を超えていれば必ずしも良いとは言えません。中にはエンゲージメント率が10%を超えるユーザーもいることから、あくまでも目安として捉えておく必要があります。3. Instagramのエンゲージメント率が重要視される理由Instagramのエンゲージメント率が重要視されている理由として以下の4つの理由が考えられます。フィード投稿で表示されやすくなるフォロワー外への露出の上昇が期待できるユーザーニーズを把握する指標となるアカウントの影響力を計る指標となるInstagramアカウントを成長させるうえで重要な要素となるため、それぞれ詳しく解説します。3-1. フィード投稿で表示されやすくなる1つ目の理由として、フィード投稿がフォロワーに表示されやすくなる点があります。以下、Instagramの公式が発表しているアルゴリズムを一部抜粋したものです。フィードで重視するアクションは5つあります。具体的には、投稿に対して、数秒間の時間を費やす、コメントする、「いいね!」する、再シェアする、投稿者のプロフィール写真をタップする、です。※引用元:Instagram「Instagramの仕組みを解き明かす」上記の文章を確認すると、エンゲージメントのうち「いいね」や「シェア」が重要視されていることがわかります。また、投稿での滞在時間やプロフィールクリック数も重要視されており、興味関心を引き付ける投稿をしなければならないことがわかります。3-2. フォロワー外への露出の上昇が期待できる2つ目の理由として、フォロワー外への露出上昇が期待できる点にあります。つまり、発見タブに載る可能性が高まるということです。発見タブのランク付けに関しても、Instagram公式から発表されており、以下のように記載されています。どれだけ多くの利用者が、どれだけ素早く投稿に「いいね!」またはコメントしたか、あるいは投稿をシェアまたは保存したか、などがシグナルとなります。[発見]タブでは、こうしたシグナルは、フィードやストーリーズの場合よりもはるかに重視されます。※引用元:Instagram「Instagramの仕組みを解き明かす」いいねやコメント、シェア、保存の素早さを重要視していると記載されており、これら4つのアクションはエンゲージメント数として加算されます。これらを踏まえると、発見タブに載るかはエンゲージメントの獲得が最重要であることがわかります。3-3. ユーザーニーズを把握する指標となるエンゲージメント率が重要視される3つ目の理由として、ユーザーニーズを把握ができる点にあります。エンゲージメント率の高さは、閲覧したユーザーの反応率の高さを示しており、興味関心を示した証拠ともなります。自分がよいと思って投稿をしても、「思った以上に反応がなかった」というケースも珍しくなく、ユーザーニーズを掴むためには常に追うべき指標です。3-4. アカウントの影響力を計る指標となるエンゲージメント率が重要視される4つ目の理由として、アカウントの影響力を計る指標になる点があります。多くの割合のユーザーからの反応があるということは、フォロワーに支持される投稿ができているということです。フォロワーが10,000万人いてエンゲージメント総数が100よりも、フォロワー5000人でエンゲージメント総数が100のほうが、ユーザーからの関心度は高いといえるでしょう。4. Instagramのエンゲージメント率を上げる方法エンゲージメント率の重要性を知るだけでなく、実際に数値を伸ばす手法を把握して実践することが大切です。エンゲージメント率を高める指標には以下4つがあります。ユーザーとのコミュニケーションを図るペルソナを明確化する競合他社のエンゲージメント率を分析キャンペーンを実施するそれぞれの具体的な方法について解説します。4-1. ユーザーとのコミュニケーションを図る1つ目に、ユーザーとのコミュニケーションを活発化する方法があります。投稿についたコメントには必ず返信する、DMが来たら返信するといった些細なコミュニケーションです。コメントへの返信がなければ興味関心が徐々に薄れ、投稿への反応が減っていくことが考えられます。逆にコメントやDMでのやり取りを活発化すると、親密度の高いアカウントとして認識されフィード投稿やストーリーズが表示されやすくなります。日々のフォロワーとのコミュニケーションが、後々のアカウントのエンゲージメント率に大きく響くため、運用初期から意識しておくことが大切です。4-2. ペルソナを明確化するユーザーからの反応の多い投稿を作成するには、興味関心を持ちやすい内容を把握しなければなりません。そのためにも、「どのような悩みを持つフォロワーを増やしたいのか?」「自社の商品やサービスにはどのような方が興味を持ちやすいのか」を理解することが大切です。既にフォロワーが100人以上いる場合は、Instagramのインサイト機能によりフォロワー分析が行えます。年齢層や性別、アクティブな時間を確認できるため、ユーザーの興味関心が高い投稿を作りやすくなるでしょう。関連記事:Instagram集客で重要なペルソナ設定とは?手順や設定のコツを解説4-3. 競合他社のエンゲージメント率を分析エンゲージメント率を伸ばすためには、競合他社の分析も重要です。どのような投稿が多くのいいねやコメントを獲得しているのかを確認することで、投稿作成の参考となります。また、伸びているアカウントの反応数を確認することで、目標値の参考にもなるでしょう。自社とフォロワーが同じ程度、もしくは少し多いアカウントで、伸び率のよいアカウントを参考にするのがおすすめです。分析ツールによっては、ベンチマーク機能が実装されており、あらかじめ設定したアカウントの投稿への反応やフォロワーの推移を確認することができます。「HINOME」では、無料プランでもベンチマークするアカウントを1つ設定でき、インサイトや投稿、ハッシュタグを確認できます。■Instagram分析ツール「HINOME」→詳細はこちら4-4. キャンペーンを実施する一時的なエンゲージメント率の増加となる可能性が高いものの、キャンペーンや企画を実施するのも有効的な方法です。いいねやフォローすることを条件としてキャンペーンを打つことで、エンゲージメント率の増加だけでなく、フォロワー数の増加も狙えます。アカウントのエンゲージメント率が低迷している際は、抜け出すきっかけにもなるでしょう。5. Instagramのエンゲージメント率が下がる原因Instagramのエンゲージメント率が下がる原因として以下の4つの原因が考えられます。投稿の分析・改善を行わないフォロワーの増加ユーザーが非アクティブの時間帯に投稿過剰な投稿現状、エンゲージメント率が低下している場合は、これらに当てはまっていないか確認してみてください。5-1. 投稿の分析・改善を行わない1つ目の原因として、投稿の分析を怠ることにより、適切な改善施策を打てていないケースが考えられます。運用初期は分析を行っていたものの、手間がかかりおろそかになるケースも少なくありません。Instagramは継続した運用も重要になるため、効率化できる分析ツールを導入することも大切です。関連記事:インスタグラム分析の4つの方法とは?重要視すべき指標や無料ツールも紹介関連記事:【2024年最新】おすすめのInstagram分析ツール16選!ツールの選び方や特徴を解説5-2. フォロワーの増加フォロワーが増加するとエンゲージメント率は低下する傾向にあります。フォロワー全員がアクティブユーザーであるのが理想ですが、アカウントを使わなくなるケースがあるためです。フォロワーが増加していてエンゲージメント率の低下に悩んでいる際は、原因の1つとして視野に入れるとよいでしょう。5-3. ユーザーが非アクティブの時間帯に投稿ユーザーが活発的でない時間帯に投稿をすることで、反応率が低下する恐れがあります。それだけユーザーニーズに沿った質の高い投稿をしても、フォロワーに表示されなければ意味がありません。Instagramのインサイト機能を確認することで、フォロワーが活発的な時間が確認できるため、見られる可能性の高い時間帯に投稿するのがおすすめです。5-4. 過剰な投稿投稿の連投も、エンゲージメント率を下げる原因の1つです。過剰な投稿をすることで1つ1つの質が下がるだけでなく、フォロワーに不快感を与える可能性も考えられます。また、同じような投稿が繰り返されると、フォロワーが見飽きてフォローを解除するケースもあるでしょう。多くても1日2~3投稿に控え、量よりも質にこだわることが大切です。6. Instagramのエンゲージメントに関するよくある質問最後にInstagramのエンゲージメントに関するよくある疑問に回答します。6-1.Instagramのエンゲージメント率の調べ方は?Instagramのエンゲージメント率を知るためには、インサイト機能を利用して、ユーザーからの反応やリーチ数を確認して計算する必要があります。ユーザーからの反応は、いいねや保存数、コメントの合計した数値となります。また、インサイト機能を利用するためには、プロアカウントに切り替える必要があるため注意が必要です。関連記事:【2024年最新】Instagramのインサイトとは?見方や分析方法を徹底解説6-2.Twitterにおけるエンゲージメントは何を指しますか?TwitterのエンゲージメントもInstagramと同様に、ユーザーからの反応数を指しています。具体的に、いいねやリツイート、コメント、リンククリック、プロフィールクリック、ハッシュタグのクリック、ツイート詳細のクリックなどが該当します。ツイートのアクティビティを確認すると、インプレッション数やエンゲージメントの数値を確認できるため、「エンゲージメント数/インプレッション数×100」でエンゲージメント率を算出可能です。まとめInstagram運用において、エンゲージメント率は欠かせない要素の1つです。既存のフォロワーに表示されやすくなるだけでなく、発見タブに載りやすくなり、フォロワー外からのリーチ増加も期待できます。日々の分析はもちろん、ユーザーニーズの把握やコミュニケーションも図り、エンゲージメント率増加を狙っていきましょう。効率的な分析が行いたい方は、Instagram分析ツール「HINOME」もぜひ活用してみてください。■Instagram分析ツール「HINOME」→詳細はこちら