2025年4月、Instagramに新たに「地図」機能が追加されました。 この機能により、特定のフォロワーとリアルタイムで現在地を共有できるようになり、利便性が高まった一方で、「位置情報が勝手に表示されてしまうのでは」といった不安の声も多く見られます。 実際、SNS上ではX(旧Twitter)を中心に、「家バレ」などの懸念が話題になっています。特に、初期設定のままでは共通のフォロワーに現在地が共有される可能性もあるため、プライバシーリスクに注意が必要です。本記事では、新機能「地図」の仕組みについて詳しく解説するとともに、位置情報をオフにする方法や、安全に活用するためのポイントをわかりやすくご紹介します。■インスタグラム分析ツール「HINOME」→詳細はこちら1. Instagramで位置情報がバレる?仕組みや注意点「Instagramの位置情報は本当にバレるのか?」という疑問を解決するため、地図機能による位置情報の共有の仕組みと、初期状態での設定について解説します。1-1. 初期状態では「共通のフォロワー」に共有される可能性ありInstagramの「地図」タブでは、設定をオンにしている場合、自分の現在地がリアルタイムで表示され、共通のフォロワーにシェアされることがあります。 特に注意したいのは、初期状態で共有が有効になっている可能性がある点です。 設定画面を確認しないと、意図せず現在地が表示される可能性があるため、まずは設定状況を確認しましょう。インスタの位置情報をオフにする方法はこちらで解説します。1-2. Instagramの新機能「地図」の注意点新機能の「地図」では、リアルタイムで現在地が表示されるため、以下のような注意点があります。自動で現在地が更新されるため、ノート投稿(※)をしなくても位置が見える状態になる一度オンにすると、アプリを閉じても一定時間共有が続く場合がある意図せず共有を続けたままにしてしまう可能性もあるこのため、地図機能を使う前には「誰に共有されているのか」「今、オンになっているか」を必ず確認しておくことが大切です。※ノート投稿:DM画面の「自分のノート」から、テキストや音楽、お題などを共有できる機能。自身の位置情報を投稿することも可能。2. Instagramの位置情報共有を「オフ」にする方法と設定ポイントここからは、Instagramの「地図」機能でリアルタイムの位置情報共有を停止・制御する方法について解説します。アプリ側の設定に加えて、スマートフォン本体での位置情報権限の見直しも含めて確認するのがポイントです。2-1. スマートフォン(iOS/Android)での位置情報の設定方法アプリ内の設定に加え、スマートフォン本体の位置情報設定も確認しておくと安心です。端末ごとの設定手順は以下のとおりです。2-1-1. iPhoneの場合1.「設定」アプリを開く2.「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」を選択3.アプリ一覧から「Instagram」を選ぶ4.「許可しない」を選択2-1-2. Androidの場合1.「設定」アプリを開く2.「アプリと通知」をタップ3.「Instagram」を選択して「権限」を開く4.「位置情報」をオフにするこの設定により、InstagramアプリがスマートフォンのGPS情報にアクセスできなくなり、アプリ内の設定に関係なく位置情報が共有されるのを防げます。2-2. 共有範囲を制限する「特定のアカウント」の活用Instagramでは、特定の相手のみに自分のノートや位置情報をシェアする「特定アカウント」の設定があります。この機能を使えば、共有範囲をさらに細かく制御できます。「特定のアカウント」以外にも、「共通のフォロワー」「親しい友達」で共有範囲を制限することも可能です。2-2-1. 【共有範囲を制限】設定手順1.InstagramのDM画面上部から地図を開く2.地図画面右上の「歯車アイコン」をタップ3.特定のアカウントをタップ4.友達を選択共有するアカウントを制限しているが、リアルタイムの位置情報を共有しているため、使う際やタイミングは気をつけましょう。3. そもそも新機能「地図」とは?Instagramの位置情報共有機能ここからは、2025年4月に追加されたInstagramの「地図」機能の概要や、従来の位置情報機能との違いについて解説します。3-1. 2025年4月に登場した「地図」機能の概要Instagramの新しい「地図」機能は、ユーザーの現在地をリアルタイムで共有し、友達の位置も地図上で確認できる機能です。 Zenlyやwhooなどのリアルタイム位置共有アプリに近い機能で、特定のフォロワーとの日常的なつながりやコミュニケーションを目的としています。この機能は手動投稿とは異なり、アクションなしで現在地が自動的に更新される点が特徴です。3-2. 従来の地図検索機能との違いInstagramには以前から「地図検索機能」が存在していました。これは、ユーザーが位置情報付きで投稿した写真や動画をもとに、店舗情報などを地図上で検索できるものでした。一方、新しく追加された「地図」は、自分と相手の現在地をリアルタイムに表示する共有型の機能です。地図検索機能地図(新機能)ノートに表示される地図主な目的投稿に紐づく場所を探す現在地をリアルタイムで共有ノート投稿時の場所を一時的に伝える表示対象投稿の位置情報フォロワーの現在地ノートに記載された位置情報表示場所発見タブや検索DM画面内の「地図」DM画面上部のノート欄共有範囲公開投稿のみフォロワー、親しい友達など限定可共通のフォロワーなど(投稿時に選択可能)このように、検索型と共有型では目的も機能もまったく異なります。利用シーンに応じて使い分けが必要です。3-3. ノート機能とリアルタイム位置情報の関係なお、Instagramには「ノート機能」内でも位置情報が一時的に表示される場合がありますが、これは新しい「地図」機能とは異なります。 今回解説しているのは、Zenlyのように地図上に現在地が常時表示される地図に関するものです。 混同しないように注意しましょう。4. Instagramの位置情報共有の活用例ここからは、Instagramの地図機能の具体的な活用例を紹介します。 プライバシーリスクに配慮しながら、使いこなすことで、友人や家族とのつながりを深めるコミュニケーション手段となるでしょう。4-1. 友人や恋人とリアルタイムの位置情報をシェア「地図」機能を使うと、共通のフォロワーに自分の現在地がリアルタイムで共有されます。 この特性を活かすことで、以下のようなシーンでスムーズなコミュニケーションが可能です。外出先で友人と合流したいとき恋人と別行動しているときの居場所の把握イベントやライブ会場での位置確認あらかじめ相手と共有設定を行っておけば、テキストメッセージよりも簡単かつ正確に居場所を伝えることができます。4-2. 共有相手を絞ったリスト・制限機能の活用位置情報の共有には慎重さが求められますが、Instagramでは「親しい友達」や「特定のアカウント」などの機能を活用することで、プライバシーを保ちながら柔軟に共有範囲を管理できます。たとえば、家族や親しい友人のみに共有を許可し、それ以外のユーザーには非表示に設定することで、安心してリアルタイム共有が行えます。 また、「今日は表示したくない」と感じた場合は、一時的に位置情報をオフにする選択も可能です。共有のオン・オフを使い分けることで、必要なときだけ情報を開示することができます。5. 位置情報共有によるリスクの回避策便利な「地図」機能ですが、位置情報を共有することで生じるリスクも存在します。特に、以下のようなケースには注意が必要です。自宅や勤務先など、プライベートな場所が共有される行動パターンが知られてしまう非公開設定にしていたつもりが、共有範囲の確認不足で第三者に見られるこれらのリスクを回避するためには、次のような対策が有効です。ノートで位置情報を共有する「親しい友達」リストを定期的に見直すアプリやスマートフォンの設定を定期的に確認し、不要な情報共有を防ぐ位置情報は便利な機能ではありますが、使い方を誤るとトラブルにつながる可能性もあります。機能の仕組みを理解し、状況に応じた設定を行うことが、安全な運用につながります。まとめ:インスタの「地図」機能は設定次第で安全に活用できる本記事では、Instagramに新たに追加された「地図」機能の仕組みや注意点、設定方法について解説しました。この機能は、現在地をリアルタイムで共有できる点では便利と言えますが、初期設定のままでは共通のフォロワー全員に位置情報が表示されるケースもあるため、プライバシー保護の観点から注意が必要です。位置情報の共有を避けたい場合は、以下の対策を行いましょう。アプリ内での共有設定を確認し、必要に応じてオフにするスマートフォン本体側でも位置情報の許可設定を見直す「親しい友達」や「特定のアカウント」機能を活用して共有範囲を限定する一方で、友人や家族とのやりとりにおいては、位置情報を共有することにより得られるメリットもあります。 目的や状況に応じて設定を柔軟に使い分けることで、安全かつ快適に機能を活用することが可能です。Instagramでは今後も新機能の追加や仕様変更が行われる可能性があります。常に最新情報を把握し、自分に合った使い方を見直すことが、SNSを安心して活用するための第一歩となるでしょう。■インスタグラム分析ツール「HINOME」→詳細はこちら