Instagram(インスタグラム)において、正しい運用ができているか調べるために、効果測定を行いたいと考えている方もいるのではないでしょうか。SNS運用は、正しい指標を用いて効果測定をすることで、改善点や施策の効果を適切に把握できるため、アカウントの効率的な成長に繋がります。そこで、本記事ではInstagramの効果測定の方法やチェックすべき指標について紹介します。効果測定における注意点やインスタ広告での効果測定方法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。■インスタグラム分析ツール「HINOME」→詳細はこちら1. Instagram(インスタグラム)の効果測定が重要な理由Instagram運用に欠かせない効果測定ですが、重要な理由として以下のような点が考えられます。目標への達成度の理解ができるアカウントの改善点が明確になる新たな施策の根拠となるつまり、PDCAを回すために重要ということです。同じ投稿や運用方法をしても、アカウントのジャンルやコンセプトによって得られる結果は異なり、絶対に正しいと言える共通の運用方法はありません。効果測定を行い数値を把握することで、自身のフォロワーがどのような投稿を求め、どのような投稿に反応してくれるのか把握できるようになります。2. Instagram(インスタグラム)の効果測定で確認すべき指標・KPI効果測定を行うことで、目標への達成度を把握できますが、そもそも目標を立てる上で、どのような指標を用いるのでしょうか。SNSによって測定できる指標に違いがあるため、ここではInstagramにおける重要な4つの指標を紹介します。フォロワー数保存数エンゲージメント率フォロー率それぞれ詳しく解説します。2-1. フォロワー数Instagramを運用する上で、フォロワー数増加を目標として設定しているケースも多いかと思います。フォロワーを増やすには、投稿への共感や、他の投稿も見たいと感じてもらうことが重要です。そのため、「フォロワーが増える=ユーザーニーズに沿った運用ができている」という指標となります。また、単にフォロワー数だけでなく、フォロワー増加数をみることも重要です。一日単位で把握しておくことで、どのような施策がきっかけで、アカウントが伸びたのか知ることもできるでしょう。関連記事:Instagramでフォロワーを増やす施策12選!フォロワーが増える仕組みや自力で伸ばす方法も解説2-2. 保存数Instagramを伸ばす上で、最も重要と言える指標に「保存数」があります。フォロワー外に自身の投稿を見てもらうためには、発見タブに載せることが重要となりますが、そのための重要な指標となるのが保存数です。いいねやコメント数も重要となりますが、中でも保存数を素早く多く獲得することが、発見タブへの掲載へと繋がります。保存数の獲得はいいねよりも難しい分、多く保存された投稿ほど、質の高い投稿と言えるでしょう。関連記事:インスタグラムの保存数を徹底解説!見方や増やす方法も紹介2-3. エンゲージメント率保存数とも関連する指標となりますが、投稿に対してどれだけ反応を得られたかを図る「エンゲージメント率」も重要となります。そもそもエンゲージメントとは、いいねやコメント、保存、シェアなどの反応の合計数です。この数値がリーチ数に対してどれだけの割合獲得できているかを示すのが、エンゲージメント率となります。業界によってエンゲージメント率の平均は異なりますが、「5%」を1つの基準としてみるのがおすすめです。関連記事:Instagramのエンゲージメント率とは?計算方法や上げる方法を解説2-4. フォロー率自身のプロフィール欄を訪れたユーザーの内、どれだけの割合の方がフォローしたのかを示す指標が「フォロー率」です。誰かのアカウントをフォローするときは、フォローするメリットを感じることがきっかけとなるため、プロフィール文章や他投稿を魅力的なものにしておく必要があります。また、アカウント全体の統一感も重要と言えるでしょう。ある投稿に興味を持ってプロフィールを訪れても、全く違う投稿ばかり並んでいては、フォローする理由となりません。3. Instagram(インスタグラム)での効果測定の手順Instagramでの効果測定に必要となる手順は、以下の3ステップです。KGI・KPIの設定数値計測・分析改善それぞれ詳しく解説します。3-1. ①KGI・KPIの設定目標を設定する上で、KGI・KPIを用いられることがありますが、KGIは最終的なゴール、KPIは最終目標までの達成度を示しています。KGI例:公式ページに月に5000人送客するKPI例:2ヶ月にリーチ数を〇〇、プロフィールクリック数を〇〇、リンククリック数を◯◯獲得する具体的な数字を出して設定するのがポイントです。「公式サイトの流入を増やして売上を伸ばす」のようなざっくりとした目標では、達成すべき数値が明確になりません。アカウントを運用する段階で、具体的なKGI・KPIを設定しておくことで、方向性をぶらすことなく運用を継続できます。また、企業などで運営している場合、担当者の変更があっても、目標の引き継ぎしやすいという点もあるでしょう。3-2. ②数値計測・分析KGI・KPIを設定してアカウント運用を開始したら、具体的にどの程度目標を達成できているかを把握する必要があります。この時、明らかに目標の達成ペースにないときは、非現実的な目標を設定していないか確認することも大切です。公式サイトへの送客を目的としている場合は、数値計測を行うことで「プロフィールクリック数は十分だが、リンクが全然クリックされていない」など、課題点を見つけられます。3-3. ③改善数値計測・分析を行って課題点が浮かんだら、実際に改善策を打っていく必要があります。このとき重要なのは、複数の施策を同時並行して進めないことです。どの施策が、どの程度の効果を生んでいるかを正確に把握するためにも、1つずつ施策を打って行きましょう。施策ごとの効果を把握しておくことで、同様の問題に直面したときの解決策となります。4. Instagram(インスタグラム)の効果測定に利用できる無料ツール効果測定を効率的に進めるためには、分析ツールをうまく活用するのがおすすめです。ここでは無料で利用できる2つのツールを紹介します。4-1. インサイトインサイトはInstagram公式が提供しているもので、公式アプリから閲覧できます。ただし、閲覧できるのはプロアカウントに切り替えたユーザーのみです。プロアカウントの切り替えは、無料でできるため、インスタの数値分析を行いたい方は、運用開始前に設定しておくのよいでしょう。インサイトは、あらたなアプリやソフトをダウンロードすることなく、公式アプリ上で利用できるため、手間がかからず管理も楽と言えます。過去データの閲覧期間が定められている点や、数値をレポートとしてダウンロードできない点はあるものの、様々な指標を確認できるため、分析は十分にできる機能です。関連記事:【2025年最新】Instagram(インスタグラム)のインサイトとは?見方や分析方法を徹底解説4-2. HINOMEHONOMEは弊社が運用する、Instagramの分析ツールです。「インスタにおける重要数値を簡単に把握したい」「レポート出力をしたい」といった、分析をより簡単に効率的に行いたい方におすすめできます。この他にも、おすすめのハッシュタグを表示するレコメンド機能や、競合アカウントのベンチマーク機能など、様々な機能を搭載しており、作業の負担を大きく減らしてくれるでしょう。詳細が気になるかたはこちらよりご覧ください。■インスタグラム分析ツール「HINOME」→詳細はこちら関連記事:【2025年最新】Instagram分析ツールおすすめ18選を比較!無料のツールや選び方も解説5. Instagram(インスタグラム)の効果測定における注意点Instagramの効果測定では以下のような注意点もあります。適切な指標を用いて効果測定をする改善後の数値分析を怠らない定性的な分析も行うそれぞれ詳しく解説します。5-1. 適切な指標を用いて効果測定する途中で切り替えることも可能ですが、誤ったKGI・KPIを設定して運用すると、アカウントの成長を正しく把握することができません。本記事では、重要な指標として「フォロワー数・保存数・エンゲージメント率・フォロー率」を挙げていますが、アカウントの目標によってモニタリングすべき指標は異なります。ECサイトの流入を狙うならリンクのクリック数、売上の向上を狙うならインスタグラムからの流入ユーザーのコンバージョン率なども必要になってくるでしょう。自身のアカウントに適切な指標を用いることで、効果的な分析が可能となります。5-2. 改善後の数値分析を怠らないアカウント運用における失敗例として、「施策の打ちっぱなし」があります。分析して新たな施策を実施しても、その後の効果測定ができていないケースが少なくありません。施策の数値を把握できていなければ、改善に繋がらないだけでなく、その後の施策による効果も不確かなものとなってしまいます。施策を打ったら数値を計測するという習慣をつけることが重要です。5-3. 定性的な分析も行うここまで数値的な分析を主に解説してきましたが、定性的な分析を行うことも重要です。「どのようなユーザーがフォローしてくれているのか」「どのようなコメントが送られてきているのか」といった分析が例として挙げられるでしょう。特にコメント欄は、ユーザーが投稿を見て感じた生の声となるため、投稿に対する評価を把握できるだけでなく、自身のアカウントで設定したペルソナに届いているかを見る機会ともなります。関連記事:Instagram集客で重要なペルソナ設定とは?手順や設定のコツを解説6. インスタ広告における効果測定の方法Instagramアカウントの効果測定と同様、効果測定に利用する指標を把握しておくことが重要です。具体的な指標としては、以下のようなものが考えられます。リーチ数:広告を目にしたユーザー数広告のクリック単価(CPC):広告の1クリックあたりの単価クリック率(CTR):広告を目にしたユーザーの内、クリックした割合コンバージョン率(CVR):広告をクリックしたユーザーの内、成約に至った割合Instagramの効果測定をするツールとしては、Instagram公式の公式マネージャーが存在します。無料で利用できるため、一度利用してみると良いでしょう。思い通りの数値にならないときは、「配信のフォーマットを変える、LPを変更する、広告を配信するオーディエンスを変更する」などがあります。まとめここまでインスタの効果測定について解説しましたが、アカウントを効率的に成長させるためには、重要となる指標を理解して、数値分析をすることが重要です。目標に対する現状を正しく把握することで、課題点を見つけられ、新たな施策の手がかりとなるでしょう。効果測定を行う際は、自社の目標に沿った指標の決定や定性的な分析も重要となるため、合わせて理解しておくのがおすすめです。■インスタグラム分析ツール「HINOME」→詳細はこちら