Instagram集客を始める上で「ペルソナ設定が重要」と言われることが多いですが、「なぜ決める必要があるのか?」「どうやって決めるのか?」と疑問に感じる方もいるのでは無いでしょうか?ペルソナ設定は、Instagram集客に関わらず、ビジネスを始めるうえで重要な作業です。そこで本記事では、Instagram集客で重要となるペルソナの基礎知識や設定方法を紹介します。設定するときのコツも合わせて紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。■インスタグラム分析ツール「HINOME」→詳細はこちら1. ペルソナとはそもそもペルソナとは、英語表記で「Persona」と記載され、人や人格を意味します。マーケティング用語として利用されることが多く、自社の商品・サービスを利用してほしい架空の人物像を指すのが一般的です。「どんな悩みを持っているのか」「どんなことに興味関心を惹かれるか」など詳細まで設定するため、自身の発信に興味を持ってもらいやすくなります。1-1. ペルソナとターゲットの違いペルソナと似た意味を持つ言葉としてターゲットがあります。ターゲットはペルソナと比べ、幅広いユーザー層を含めており、「30代男性」というように大まかなくくりとなります。一方でペルソナは、1人レベルのユーザー像に絞るのが特徴です。「34歳男性で、〇〇の仕事をしていて、休日は〇〇の趣味を~」といったように詳細まで絞り込みます。2. Instagram集客でペルソナ設定が重要視される理由架空のユーザー像を決めるペルソナ設定ですが、なぜInstagram集客において重要視されているのでしょうか?ここからはペルソナ設定が重要な以下3つの理由について解説します。ユーザー目線で発信できるようになる競合が少ない市場でのInstagram集客が可能になるInstagramアカウントの方針として共有できるそれぞれ詳しく見ていきましょう。2-1. ユーザー目線で発信できるようになるペルソナ設定では、ユーザーの特徴を細かく絞り込むため、ユーザーの悩みや興味関心に沿った発信ができるようになります。ターゲットレベルの絞り込みでは、生活スタイルが多様化している現代社会において、的確なニーズを当てるのは難しいと言えます。実在する人物として、価値観やニーズを掘り下げることで、ユーザーにとって価値ある情報を届けられるようになるでしょう。2-2. 競合が少ない市場でのInstagram集客が可能になるペルソナ設定でユーザーを絞り込むことで、競合との差別化ができ、ライバルの少ない市場での発信が可能となります。ニッチ・マーケティングとも呼ばれ、市場全体に焦点を当てずに、競合の少ない特定の小さな市場に焦点を当てるマーケティングを指します。市場が大きい方がユーザー数が多いと考えられますが、その分競合の発信者が多く、埋もれてしまう可能性が高いです。ペルソナ設定に加え、競合のアカウントと比べて、自社のアカウントは何が優れているのか言語化できていると、さらにユーザーに興味関心をもたれやすくなります。2-3. Instagramアカウントの方針として共有できる複数人でInstagramの運営を行う場合、共有できるペルソナを設定していなければ、担当者によってユーザーのイメージにズレが生じます。この状態で運用を進めると、発信の統一感を失いユーザーからの反応が悪くなることも考えられるでしょう。1人の人物像として社内やチーム全体で共有できれば、大きなズレを生じることなく発信ができます。また、Instagramアカウントを別の担当者に引き継ぐ際にも利用でき、業務の効率化にも繋がります。3. Instagramにおけるペルソナ設定の方法実際にペルソナ設定を進める際は、以下の手順で決めるのがおすすめです。ざっくりとしたターゲットを決める情報収集するデータをもとに1人レベルのユーザー像を設定する具体的にどのような作業を行うのか、それぞれ解説します。3-1. ①ざっくりとしたターゲットを決めるまずは、ざっくりとしたターゲット決めから始めます。年齢や性別、結婚の有無などを想定しておきましょう。3-2. ②情報収集する大まかなターゲットが決まったら、ユーザーニーズを深ぼるために情報収集を行います。具体的な調査方法として以下3つが挙げられます。政府など信憑性の高い統計データを利用顧客へのインタビューやアンケート社内データの解析(Webサイトへのアクセスなど)このように実際のデータをもとに情報収集を行うことで、実在するペルソナを設定できるようになります。インタビューを行うことで、データ分析だけでは得られない、踏み込んだ話も得られるでしょう。3-3. ③データをもとに1人レベルのユーザー像を設定する情報収集で得られたデータをもとに1人レベルのユーザー像に絞っていきます。具体的に設定する項目としては、以下のようなものがあります。年齢性別住まい家族構成職業収入や貯蓄趣味、興味、関心悩み、不満ライフスタイル使用しているデバイス実際に提供する商品・サービスによって深ぼる項目は変わります。スポーツバーのInstagram運用を行うのであれば、好きなスポーツや好きなお酒などの項目も必要と考えられるでしょう。4. Instagramでペルソナ設定するときのコツここまでペルソナ設定の手順を解説してきましたが、押さえていきたいコツとして以下の2つがあります。実在するであろうペルソナを設定するペルソナ設定を定期的に見直すそれぞれ詳しく解説します。4-1. 実在するであろうペルソナを設定する具体化が重要となるペルソナ設定ですが、絞り込んだ結果、実在しない人物像になっては意味がありません。「確かにこういう人いるよね」と思えるペルソナにすることが重要となり、想像できないペルソナとなった場合、発信に活かすことも難しくなります。誰にも刺さらない発信となることを防ぐためにも、データや調査結果に基づいたペルソナ設定が重要です。4-2. ペルソナ設定を定期的に見直すペルソナは一度作ったら終わりではありません。時間の経過とともに、ユーザーニーズが変化するためです。また、「思った以上にユーザーからの反応がない」「実際にフォローしてくれるユーザー層がペルソナと異なる」という場合も、ペルソナを見直すきっかけとなります。Instagramではフォロワーの年齢層や性別、お住まいの地域が分析できるため、当初決めたペルソナ通りの集客ができているか定期的に確認するとよいでしょう。公式サイトを所持している場合は、Google Analyticsを利用して、ユーザー層の分析をするのもおすすめです。まとめユーザーニーズを満たした発信をするためにも、イメージしやすい人物像を思い描いておくことが重要です。また、ニーズが多様化し、発信者が増加している現代において、1人レベルのユーザー層に絞ることは、差別化にも繋がります。思いつきでペルソナを決めるのではなく、インタビューや統計データなど、根拠に基づいて設定することで、効率的な運用が可能となるでしょう。■インスタグラム分析ツール「HINOME」→詳細はこちら