Instagram(インスタグラム)の代表的な機能としてハッシュタグがあり、検索結果に自社の投稿を表示させるために重要な役割を持ちます。投稿に付けることで、流入アップが期待できますが、「そもそもハッシュタグの付け方がわからない」「閲覧数を増やすための効果的な付け方がわからない」と悩んでいる方もいるでしょう。そこで本記事では、ハッシュタグの基礎知識や効果的な付け方を紹介します。ハッシュタグを利用する際の注意点やハッシュタグ経由で多くの認知を取る方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。■インスタグラム分析ツール「HINOME」→詳細はこちら1. Instagram(インスタグラム)のハッシュタグとはそもそもInstagram(インスタグラム)のハッシュタグとは、フィード投稿やリールのキャプションに記載するタグのことです。キャプションは投稿内容を説明する文章のことで、「#」の記号の後に文章を打ち込むことで、ハッシュタグ候補が表示されます。最大30個までキャプションに記載できるため、投稿内容と関連するハッシュタグを付けることで、フォロワー外のユーザーに認知してもらうことが可能です。ハッシュタグの記載例として以下のようなものがあります。ハッシュタグ例)#レシピ #簡単レシピ #時短レシピ #レシピ本 #料理好きとつながりたい など1.1. 【2024年12月時点】ハッシュタグの最新情報2024年12月13日に、インスタグラムにおけるハッシュタグのフォロー機能が廃止されることになりました。ハッシュタグをフォローすることで、フィード(画面左下のホームボタンを押した時に表示される投稿一覧)に、そのハッシュタグが付いた投稿を表示させることができましたが、今後はできなくなります。廃止前にインスラグラムで表示されていたポップでは、「12月13日、フォロー中のハッシュタグはフィードに表示されなくなり、それ以上フォローできなくなります。」と記載されていました。以前は、ハッシュタグ検索で日付順に投稿を見るための「最近の投稿」が廃止されており、ハッシュタグの機能が徐々に制限されていることがわかります。(現在はハッシュタグ検索をすると、以下のようにおすすめ投稿のみが表示されます)背景には、ハッシュタグを用いたスパム投稿の増加が考えられ、今後、代わりとなる機能が出るかは不明のままです。ハッシュタグを用いたリーチ獲得の難易度は上がっているため、既存フォロワーからの反応率向上やリールの活用が重要と言えます。2. Instagramでハッシュタグが重要視される理由ビジネス目的で利用する企業や個人のアカウントで重要視されており、閲覧数を増やすためには、ハッシュタグの利用は欠かせません。X(旧Twitter)では、リツイートやいいねをされることで、フォロワー外へと拡散されますが、Instagramでは単に投稿をするだけでは、拡散されにくい傾向にあります。拡散力の比較的弱いInstagramでは、ユーザー自身に検索してもらい発見してもらう必要性が高いため、ターゲット層が調べるワードを想定して、ハッシュタグをつけておくとよいでしょう。※現時点では、ハッシュタグを用いたリーチの拡大が難しくなっているため、エンゲージメント率(投稿への反応率)を高めて、おすすめコンテンツに掲載することがリーチ拡大の鍵となります。2024年の4月のアップデートで、小規模アカウントでも平等におすすめコンテンツに表示される可能性が高まっているため、アルゴリズムを理解して上での運用が重要です。関連記事:【2025年最新】Instagramのアルゴリズムとは?公式見解をもとに解説2-1. 日本でのInstagramのハッシュタグ検索は他国と比べて5倍Facebookジャパンが開催したオンラインセミナーイベントで、日本のInstagramユーザーは他国と比べて5倍のハッシュタグ検索を行っていることが発表されました。効果的なハッシュタグをつけて投稿をすることで、フォロワー外からの流入を期待できるでしょう。トレンダーズの調査によると、知らないことを調べるよりも、トレンドを知りたい際によく利用されていることが分かります。"画像出典元:Trenders「SNSの利用行動と消費行動に関する調査」"インフルエンサー型は週に複数回投稿している人、フォロワー型は月に数回以下の投稿頻度のユーザーを表しています。3. Instagramのハッシュタグの効果的な付け方4選実際にハッシュタグをつけようと思っても、どのようなキーワードを何個付けるべきか迷う方もいるでしょう。ここからはInstagramのおすすめのハッシュタグの付け方を解説します。ビックキーワード、ミドルキーワード、スモールキーワードを含める投稿に関連するハッシュタグを付ける競合他社で伸びている投稿のハッシュタグを分析するトレンドのハッシュタグを利用するそれぞれの方法について詳しく解説しますので、投稿作成の際にぜひ参考にしてください。3-1. ビッグキーワード、ミドルキーワード、スモールキーワードを含める拡散力を高めるためのハッシュタグの付け方として、キーワードの過去の投稿数を確認して、ビッグ、ミドル、スモールキーワードをバランスよく含める方法があります。それぞれのキーワードの目安となる投稿数は以下のとおりです。ビッグキーワード:10万件以上ミドルキーワード:1万件~10万件未満スモールキーワード:1万件未満投稿数の多いビッグキーワードが最も検索数も多いといえますが、その分投稿が埋もれやすくなり、競合が強いために上位に表示されにくくなります。フォロワーが少ないときほど、スモールキーワードを含める割合を増やし、影響力が増すごとに、徐々にビッグキーワードの割合を増やすのがおすすめです。各キーワードでの投稿数は、以下のようにハッシュタグ候補を入力することで表示されます。3-2. 投稿に関連するハッシュタグを付けるハッシュタグを付ける際は、投稿画像と関連するハッシュタグを選定することが重要です。また、ハッシュタグ同士の関連性を持たせることも重要となります。Instagramが上位表示させる投稿は、ユーザーの検索意図に沿ったものと考えられるため、投稿内容と関連性が薄いハッシュタグが多く付けられていると投稿の評価が落ちる恐れがあります。最大30個のハッシュタグを付けることができますが、数よりも関連性の高さを重要視して選定しましょう。3-3. 競合他社の人気投稿のハッシュタグを分析するハッシュタグの選定で迷った際は、競合他社で伸びているハッシュタグを参考にしてみるのも1つの手です。同ジャンルのハッシュタグを付けており、投稿への反応数が多いものを探してみましょう。自社のアカウントと大きなフォロワー差がある場合は、参考とならない可能性があるため、できる限り同程度のフォロワーで伸びている投稿を探すのがおすすめです。3-4. トレンドのハッシュタグを利用する検索回数の増えているトレンドのハッシュタグを付けるのも、多くのフォロワーから認知を得るきっかけとなります。トレンドの多くは最新ニュースに起因するものが多く、同ジャンルでのニュースを見かけた際は、ハッシュタグに追加してみるとよいでしょう。ノウハウを発信するアカウントであれば、最新ニュースを追っていち早く情報発信することで、他社と差別化できるだけでなく、自社アカウントの最新投稿をフォロワーが追う理由ともなります。4. ハッシュタグの選定には分析ツールもおすすめ自社の投稿に付けるべきハッシュタグが決まらない場合は、ハッシュタグ選定をサポートしてくれる分析ツールを利用するのもおすすめです。Instagram分析ツール「HINOME」であれば、自社のアカウントに合わせたハッシュタグを選定してくれるだけでなく、直近で検索回数が多いトレンドのハッシュタグを表示してくれます。また、競合となるアカウントをベンチマークしておくことで、自社と競合がよく使うハッシュタグを比較できます。共通して利用されるハッシュタグは、強調して表示されるため、それ以外の部分を確認すると、新たなハッシュタグを簡単に探せるでしょう。■インスタグラム分析ツール「HINOME」→詳細はこちら5. 参考にしたい投稿のハッシュタグをコピペする方法競合分析をする中で、参考にしたいハッシュタグを見つけることもあるでしょう。その際は以下の手順を踏むことで、ハッシュタグをコピペすることができます。参考にしたい投稿を開いて右上のその他ボタン「・・・」を押す「リンクをコピー」を押してブラウザで開くハッシュタグを選択してコピーする投稿作成時にキャプションでペーストする繰り返しハッシュタグを利用する際は、メモ帳やコピペツールなどに保存しておくと手間が省けます。5-1. ハッシュタグ検索で自社の認知を取るならUGCの獲得が重要自社で発信を行い、ハッシュタグからの流入を狙うことも重要ですが、さらに認知度を高めるにはユーザーから自社に関する投稿を作成してもらう必要があります。ユーザーが企業に関するコンテンツを作成することを、UGC(User Generated Content)と呼び、Instagram運用を行う上で重要な要素の1つです。UGCを増やすことで、自社のフォロワー外に発信が届くだけでなく、リアルな口コミとなることで、自社への信頼度が上がるきっかけとなります。また、UGCの投稿をリポストすることで、投稿作成の手間が減り運用も楽になるでしょう。ただし、ユーザーが自らの手で企業に関する投稿を作成するのは珍しいため、特定のハッシュタグを付けて投稿することで、「プレゼントキャンペーンに応募できる」「企業アカウントでリポストすることで認知が取れる」というように、明確なメリットを準備しておくことが大切です。6. Instagramのハッシュタグにおける注意点Instagramの投稿にハッシュタグを付ける際は。以下の4つの点に注意しておきましょう。ハッシュタグ(#)を半角で記載するハッシュタグは完全に一致する投稿のみが表示されるハッシュタグの数ばかりに気を取られない禁止ハッシュタグを利用しないそれぞれ具体的に解説します。6-1. ハッシュタグ(#)を半角で記載するハッシュタグを入力する際は、必ず半角で入力する必要があります。全角で入力した際は、ハッシュタグ候補が出ないためすぐに気づくことができますが、外部からコピペする際には注意しましょう。6-2. ハッシュタグは完全に一致する投稿のみが表示されるハッシュタグの検索結果に投稿を表示させるためには、検索されたワードと完全に一致している必要があります。同じ意味で、言い換えができるワードを対策したい場合は、すべてのハッシュタグを記載するようにしましょう。例えば、「インスタ、インスタグラム、Instagram」はすべて同じ意味を持ちますが、全く異なる検索結果となります。6-3. ハッシュタグの数ばかりに気を取られない「結局インスタのハッシュタグは何個つければいいの?」というように、ハッシュタグの数について議論されることがありますが、様々な意見があり、これという正解はありません。11個がベストという声もありますが、Instagramの公式では、ハッシュタグの数がアルゴリズムに影響するとの旨は発表していません。フォロワーの多いアカウントでハッシュタグの数が少ないケースもありますが、既存フォロワーからの閲覧数が多いことや、ビッグキーワードでもおすすめに表示されやすいことが考えられます。成長段階のアカウントであれば、認知を獲得するためにも関連性のあるハッシュタグをまんべんなく付けてよいでしょう。6-4. 禁止ハッシュタグを利用しないInstagramでは、特定のハッシュタグが、利用規約やコミュニティガイドラインに違反した状態が続く場合、検索できないケースがあります。また、検索できてもハッシュタグの検索結果で下記のように表示される場合は、禁止ハッシュタグとなるため注意しましょう。2023年4月現在、日本語の禁止ハッシュタグとして「#副業」「#フォロバ100」などがありますが、誤って利用した場合、投稿がフォロワーに表示されない可能性があります。7. フォロワーを増やすためにハッシュタグ以外で重要なことここまでハッシュタグの付け方や注意点について紹介しましたが、Instagramを伸ばすには、ハッシュタグ以外にも力を入れる必要があります。ハッシュタグ以外に重要視しなければならない点は以下の2つです。発見タブに載るための工夫をするフォロワーとコミュニケーションを取るそれぞれ解説しますので、運用をするうえで参考にしてください。7-1. 発見タブに乗るための工夫をするフォロワー外にアプローチする方法として、ハッシュタグがありますが、もう1つの方法に発見タブへの掲載があります。ユーザーの検索画面におすすめの投稿として表示されるため、投稿をタップされる可能性が高く、閲覧数を爆発的に伸ばす効果が期待できます。発見タブへ掲載するためには、「保存数やいいね、コメント、シェア」がどれだけ素早く付くかが重要となり、なかでも保存数が重要視されています。「どのような投稿であれば保存したくなるのか」を考えて投稿をすることが、発見タブへの掲載につながります。7-2. フォロワーとコミュニケーションを取るフォロワーの密にコミュニケーションを取ることで、フォロワーのホーム画面に投稿が表示されやすくなります。Instagramでは、フィード投稿を行っても必ずフォロワーの画面に表示されるわけではなく、ユーザー同士の関係値によっては表示されないケースもあります。具体的には、普段からの投稿に対するアクションやDMでのやり取り、投稿やアカウントでの滞在時間の長さが重要です。ストーリーズでのアクションを促したり、質問回答の実施することで、コミュニケーションが取れるため、フォロワーとやり取りをすることを心がけてみるとよいでしょう。8. Instagramのハッシュタグに関するよくある質問最後にInstagramのハッシュタグに関するよくある質問に回答します。似たような疑問を持っている方はぜひ参考にして下さい。8-1. インスタのハッシュタグは何個までつけられる?インスタのハッシュタグは30個まで付けることが可能です。30個以上入力すると「1件の投稿に追加できるハッシュタグは30件までです。」という注意書きが表示され、投稿のシェアが不可となります。8-2. インスタでのハッシュタグのつけすぎは良くない?「ハッシュタグの付けすぎはよくない」と聞くことがありますが、数よりも関連性の低いハッシュタグを付けてしまうことが問題となります。ただし、インスタ公式のアカウントである「creators」が2021年9月28日に投稿した情報によると、3~5個が最適とされています。以下投稿内に記載されていた、ハッシュタグの利用のコツです。(日本語訳)・コンテンツのテーマに関連したハッシュタグを使用してください。・ファンがすでに使用しフォローしているハッシュタグを確認してください。・発見される可能性を高めるために、人気のハッシュタグとニッチなハッシュタグを組み合わせてください。・ファンがあなたのコンテンツを簡単に検索できるように、特定のハッシュタグを使用してください。自分で作成することもできます。・ハッシュタグの数は 3 ~ 5 個にしてください。"参考:Instagram「Tips for Using #hashtags」"機能としては30個までつけられますが、できるだけ関連性の高いハッシュタグのみに絞ることが重要と言えるでしょう。また、ハッシュタグをつけすぎることで、投稿を見たユーザーにスパムと感じてしまうケースも考えられます。Instagramにスパムコンテンツとみなされ、露出の減少にも繋がる可能性があるため注意が必要です。スパムコンテンツとみなされている場合は、アカウントステータスから状況を確認できるため、気になる方はチェックしてみるのがおすすめです。プロアカウントの方のみが利用でき、「プロフィール画面右上をタップ→設定とプライバシー→アカウントステータス」と進むことで閲覧できます。まとめ日本のInstagramユーザーは、世界と比べてもハッシュタグによる検索回数が多いとされており、自社アカウントの認知を獲得するためには対策が必須です。投稿数を意識したハッシュタグ選定やトレンドタグの利用、分析ツールの活用など、効果的な方法は数多くあるため、1つずつ実行して結果を追ってみましょう。ハッシュタグ選定をする際は、分析ツールを取り入れることで効率化できるため、興味がある方はうまく活用してみてください。■インスタグラム分析ツール「HINOME」→詳細はこちら