近年、SNSマーケティングにおいてUGC(ユーザー生成コンテンツ)が注目されています。特に、視覚的な魅力が重要視されるインスタグラムでは、UGCの活用が企業のブランディングや商品の認知拡大に大きく影響するためです。しかし、「そもそもUGCとは何か?」「具体的にどのように活用されているのか?」疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。そこで本記事では、インスタグラムにおけるUGCの基礎知識と効果的な活用方法について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。■インスタグラム分析ツール「HINOME」→詳細はこちら1. インスタのUGCとは何か?UGC(ユーザー生成コンテンツ)とは、ユーザーが自ら作成し、投稿・公開されたコンテンツです。これにはブログやSNSでの口コミ、体験談、写真、動画などが含まれ、商品やサービスの情報を共有するものが特に重要視されます。例えば、商品の使用感をアカウントでシェアしたり、店舗で撮った写真を共有することもUGCの一例です。 Instagramをはじめ、FacebookやX、TikTok、ブログなど多くのプラットフォームで見られるUGCですが、視覚的なコンテンツが強調されるインスタグラムでは特に大きな影響力を発揮します。2. インスタでUGCを活用する方法UGC(ユーザー生成コンテンツ)は、企業がマーケティング戦略を強化するために重要な役割を果たします。消費者によって作成されるコンテンツは、信頼感や親近感、認知度を高めることに繋がるためです。また、インスタグラムでのUGCの活用方法は複数あるため、ここでは代表的な以下の3つの活用方法を詳しく紹介します。自社SNSアカウントでのリポストでフォロワーの共感を促進ECサイトやホームページで信頼できる口コミとして表示広告素材として利用し、自然な形で商品・サービスを訴求2-1. 自社アカウントでUGCをリポストUGCを活用する方法の1つに、一般ユーザーが投稿したコンテンツを自社アカウントでリポストする方法があります。具体的な活用方法は以下の通りです。フィード投稿をストーリーズにリポストした後、自社フィードとして共有専用アプリや分析ツールを活用し、リポスト機能を強化自社フィードとして共有することで、SNS運営担当者のコンテンツ作成負担を軽減できるというメリットがあります。また、実際のユーザー体験を共有することで、フォロワーの信頼感や共感を得やすくなるでしょう。ツールの中には、UGCを効率的に収集し、投稿者へのDMを自動で送信してくれるツールがあります。弊社が運営する「HINOME Reply」では、ストーリーズメンションをしたユーザーに自動でDMを送信することが可能です。2-2-1. HINOMEではタグ付けされた投稿・アカウント名を把握可能ベーシックプラン以上の機能となりますが、自分自身のアカウントのタグ付けがされた場合に、投稿内容やアカウント名が把握できる機能が実装されています。UGC投稿をこれから増やしていきたい方や、すでにUGCが投稿されており分析・効率化を行いたい方におすすめの機能です。現在、7日間の無料トライアルも実施しているため、機能を試してみたい方は、以下ページより詳細をご確認ください。(無料プランを登録いただいたのちに、アップグレードが可能です)■インスタグラム分析ツール「HINOME」→詳細はこちら2-2. ECサイトで口コミとしてUGCを表示ユーザーの投稿をECサイトやホームページに活用する方法も効果的です。インスタのUGCを掲載するメリットとして、以下の点が挙げられます。UGCをリンク付きで共有することで、口コミの信憑性向上テキストのみの従来型口コミとの差別化従来の「お客様の声」に比べ、投稿者を特定できる点で信頼性が向上します。これにより、商品購入を検討している新規顧客にも安心感を与えられるでしょう。ただし、投稿を使用する際は、必ず投稿者から事前に許可を得る必要があります。許可を取らずに使用した場合、著作権やプライバシーに関するトラブルが発生する可能性があるため注意が必要です。2-3. 広告バナーとしてUGCを活用広告素材としてUGCを利用する方法も注目されており、以下のような効果が期待できます。オーガニック投稿に近い形で広告を配信広告への嫌悪感が強い若年層にも抵抗感を抑えた訴求が可能UGCを活用した広告は、「リアルなユーザーの声」として受け取られるため、従来の広告と比べて親しみやすさが大きく向上します。3. UGC活用時の注意すべき4つのポイントインスタグラムUGCを効果的に活用するためには、投稿者との関係づくりが必要不可欠です。ここでは、UGCを利用する際の注意点を4つに分けて解説します。3-1. 投稿者がわかるようにするリポストを行う際は、投稿者の情報をはっきりと表示することが重要です。キャプション内で投稿者を明確に言及したり、アカウントをタグ付けする方法が考えられます。また、「Repost for Instagram」や「Buffer」などのリポストアプリを使う場合は、画像内に投稿者のアカウント名やリポストマークを自動的に付加できます。UGCのリポストを行う場合は、このように投稿者への配慮を欠かないよう注意しなければなりません。3-2. キャプションにお礼のコメントを添えるUGCを使用する際は、投稿者に感謝の意を伝えることも大切です。お礼のコメントを添える際は、簡潔なお礼コメント等をキャプションに加えます。ただし、長文で他ユーザーが読みづらくならないよう配慮も必要です。たとえば、「素敵な投稿をありがとうございます!」や「この投稿を見て感動しました!」など、短くても心のこもったコメントが考えられます。3-3. リポストを示すハッシュタグを使用するリポスト投稿であることをフォロワーに明確にするために、「#repost」のようなハッシュタグを追加しましょう。使用することで、コンテンツがオリジナルではなくリポストであることを認識してもらえます。3-4. 専用のハッシュタグを設ける専用のハッシュタグを設けることで、リポストの効率化にも繋がります。たとえば、リポストキャンペーンを行う際には、「このハッシュタグをつけた投稿はリポストに同意したものとみなします」といった規約を設定することで、投稿者への許可取りがスムーズになります。ただし、規約を用いずに投稿者に直接許可を取ることで、投稿者との信頼関係を深めるきっかけとなり、ブランドイメージの向上に繋がる可能性があるため、必ずしも規約の設定による効率化が良いとは限りません。また、専用のハッシュタグを設けることで、投稿者への許可取りだけでなく、関連する投稿を簡単に検索・発見できるようになります。専用ハッシュタグを設けない場合、関連投稿を手動で探す必要があり、さらには投稿が複数ハッシュタグで分散してしまいます。そのため、公式アカウントのプロフィール文にそのハッシュタグを記載し、ユーザーに積極的な利用を促すのがポイントです。4. インスタのUGCの活用事例3選ここからは、インスタでUGCをうまく活用しているアカウントを3つ紹介します。4-1. トヨタホーム株式会社トヨタホーム株式会社の公式アカウントでは、自社が手がけた住宅の建設事例を紹介するだけでなく、実際にその家で暮らしている方々が投稿したUGCをまとめて発信しています。UGCを活用することで、住宅購入を考えているユーザーが、どのような暮らしが実現できるのかを具体的にイメージできます。特に住宅は、「一生に一度の大きな買い物」ともいえる特別な存在のため、実際に家を建てたオーナーがリアルに体験した生活風景や、個々のライフスタイルに合わせた工夫を直接見ることができるUGCは、非常に貴重な情報になります。このようなUGCの活用方法は、住宅購入を検討するユーザーの意思決定を後押しする要因ともなるでしょう。"参考:Instagram「トヨタホーム株式会社」"4-2. 10分クッキング/超時短レシピ「10分クッキング」というアカウントでは、たった10分で作れる簡単で美味しい料理が多数紹介されています。忙しい日常の中で手軽に作れるレシピが充実しており、時間がなくても手作りの温かい料理を楽しみたいというニーズに応えているのが特徴です。キャプションにも、掲載希望の方は「#〇〇」をタグ付けお願いしますと記載されており、紹介して欲しいアカウントが自然とタグ付けを行うため、コンスタントに投稿ができていると考えられます。ただし直近は、投稿をそのままリポストするのではなく、「レシピを参考にして作りました」という形に変えていることがわかります。直近のアルゴリズム変更により、他社のアカウントのリポストのみでは、アカウントが伸びなくなったことが原因と考えられます。"参考:Instagram「10分クッキング/超時短レシピ」"4-3. RASIK(ラシク)|インテリア|家具|ベッドRASIKは、家具やインテリア商品の紹介がされているアカウントです。投稿内容には、自社の商品を利用して実際の生活空間を演出した写真や動画が多く含まれ、購入者が投稿した写真や感想を自社アカウントでリポストするなどUGCを積極的に活用しています。また、インフルエンサーや一般ユーザーにPRを依頼し、自然な形でUGCを増やす施策も展開。各投稿のキャプションには、「#〇〇で投稿募集中」と記載され、UGCを集める工夫もされています。"参考:Instagram「RASIK(ラシク)|インテリア|家具|ベッド」"まとめインスタグラムでのUGC活用は、ユーザーのリアルな声を企業のマーケティングに取り入れる効果的な手法です。UGCを適切に活用することで、ブランドへの信頼感を高め、商品やサービスの魅力を自然な形で広めることができます。ただし、投稿者への敬意を払い、ルールを守って運用することが成功の鍵です。UGCを最大限に活用し、より多くのユーザーにブランドの魅力を伝えていきましょう。■インスタグラム分析ツール「HINOME」→詳細はこちら